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2005年12月16日

スケルトン・インフィル

スケルトン・インフィル
こちらをどうぞ
http://www.lca-r.co.jp/02a/02a_01.html

前々回は、「逆梁工法」についてお話しました。
逆梁工法の話の前に、「スケルトン・インフィル」についてお話しましょう。
「スケルトン・インフィル工法」。略して「SI工法」。
「スケルトン」とは骨組み。「インフィル」とはいわば中身のことです。

現在、日本の住宅は30年から40年ではほとんど取り壊されています。
それに対して外国ではどうなのか?

数年前にアメリカに半年ほど勉強に行った、浦添の不動産会社の方から聞いた話ですが、アメリカで新しい賃貸住宅を見学したいと希望すると、案内されたところが、なんと1940から50年代に建てられた物件で、「いや、新しい物件が見たいんだけど」「だから新しいのを見せているじゃないか、しかもこれは人気もある」と言われとても仰天したとのことでした。

地震のあるなし、木造か石造りかなどの話もあるとは思いますが、概して外国の住宅は日本に比べ
長持ちするようです(というか長持ちさせている)。
で、その諸外国(たぶんアメリカなんでしょうね)から日本の住宅はあまりにも早く壊しすぎる、もっと長持ちする住宅を建てるべきだ。との批判が出てきました。

今でこそ、建設リサイクル法で解体された廃材はだいぶリサイクルされるようになりましたが、やはり頻繁に解体、新築を繰り返すと環境悪化につながることになります。
多くの資源を必要としますからね。
環境問題はひとりわが国だけの問題ではなく、全世界的な問題ですから外国の注文も至極もっともなことでしょう。

で、国土交通省は、「100年住宅」の政策を打ち出し、そのモデルとして「スケルトン・インフィル住宅」
を提唱しています。
つまり、骨組み(スケルトン)・躯体は長く持たせ、中身の部分(インフィル)は年月とともに変わるライフサイクルに合わせて間取りの変更などを行い、結果住んでいる人も快適に、長く住むことのできる住宅を薦めているわけです。

SI住宅は、水道管など水周りに関する管理が容易に行われなければなりません。
従来のように、いずれ(といっても10年から20年では)老朽化する水道管などの補修にいちいち躯体に手を入れることなく、維持補修がスムーズにできるようにするには、天井に通る「梁」を床下に持ってきて「逆梁」にすることで、床下生まれた空間に配管を通し、その維持管理を容易にするわけです。

冒頭は、その「逆梁工法」進化系、ルネス工法をわかりやすく紹介しているページに飛びます。
興味のある方は是非ご覧下さい。

ただ、構造計算がきちんとできて、しっかりとした施工がなされていないと、当然「100年住宅」は存在しないことはいうまでもありません。


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Posted by 球建設 at 00:22│Comments(0)ルネス
 
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