球建設のブログ

やっぱりなんかおかしいよ。
「耐震強度偽装問題」と「みずほ証券の株誤発注問題」。
日本人的なものの見方と解決方法のような気がする。

姉歯さんに世間が同情的なのもホントはおかしい（姉歯さんのやったことは別に緊急避難的な行為では決してないし）けど、もっと変なのは株を買った他の証券会社が利益を返上すると発表したこと。
コトが起こった時に与謝野経財相が道義的な観点から批判をしたけど、各証券会社がやったことは別に法律違反をしたわけでもないし、ましてや誰かを騙したわけでもない。
なのに、正当に得た利益を返上するとはどういうこと？税務署は利益を返上なんてことしたら贈与課税しないのかな？と思ってたら、やっぱり株主代表訴訟の話が持ち上がって返上する話も雲行きが怪しくなってきた。

各証券会社の株主としては利益が少なくなり、配当の原資が減るのだから不満を述べるのは至極当然のこと。買った行為は悪いことではないのに各社横並びで利益を返上するのは、当人達は多分「チェッ」と舌打ちしていて、別に悪いことしたとは思っていないはずなので、本音を言わず逃げちゃったのが日本人的な気がする。
思っているように堂々とそのまま利益計上するのがビジネスとしては正解じゃないの？

現行のシステムに不備があるのならその改善が先だと思う。
でもやっぱり日本はまだまだ「なあなあ」社会なんだなと思う記事発見。

姉歯さんが構造計算した建物の耐震強度を複数の確認検査機関が調べたら、なんと安全性に相当な開きがあったとか。なんでも検査の方法が機関毎にそれぞれ違っていて、どの検査方法も間違ってはいないし、それに基づいてでてきたデータも問題はないという何とも不思議な話。

やっぱり白黒つけるのイヤだから、正解を幾つも用意するのかしら。
それとも唯一神の欧米と八百万の神の違いからきているのか？
「日本人とユダヤ人」を読み直したくなりました。